漂流教室/楳図かずお
「楳図かずお」さんの最高傑作SFホラー小学生ヒューマンドラマで、1972年から「週間少年サンデー」に連載されていた「漂流教室」です。小学校が丸ごと未来へタイムスリップするというスケールの大きさは過去のSFマンガには無い初期設定であり、斬新なアイディアであり、これ以降のSFマンガ、映画、その他に多大な影響を与えた。ひょっとしたら人生に影響を受けた人もいるかもしれない。
この時期、世紀末とかノストラダムスとかUFOとか木曜スペシャルとか矢追純一とか幽霊が流行り小学生の頃は夢中でテレビを見ていた。
その全てを網羅しているような作品だった。多分この時期のブームの先駆的な役割を果たしたしています。
最近の映画で「オーロラの彼方で」を見た。過去から現在に必要なものを送ってもらったり、過去の人と話したりと、これを見て「漂流教室」のパクリだ!って気がついた人も多かったんじゃないだろうか。30年前の日本のマンガが現代のアメリカ映画に影響を与えているのは凄いことだ。やっぱり「楳図かずお」は天才だ!って再確認した。
「漂流教室」はSFとしての設定だけが素晴らしいわけではない。小学生とはいえども極限状態に置かれた人間の行動、怖さを描いている。しかも、あの絵で描くものだから”すごみ”は半端ではない。きっと水や食料がなくなったら人にわけてあげないだろうし、人のをとっても食べるだろうし、人を殺すこともするだろうし、人を食べることまでするかもしれない。「楳図かずお」は、そんな心理描写が抜群にうまい。読者は恐怖を感じながらも続きが見たくなる。怖いものみたさという言葉の通り読者は楳図ワールドに引きずり込まれてしまう。
最後、彼らは未来から現代に帰ってこれなかったが、きっと未来でたくましく生きているはずだ。
単なる恐怖マンガではなく、そんな希望まで湧いてくる不思議なマンガで読後には満足感が味わえる。
漂流教室←名作だぁ~(T_T)
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