餓鬼/ちばてつや
この作品、単行本で読んだだけでよく知らないんだけど、「ちばてつや」さんのHPによれば1970年の作品のようです。ちょうど「あしたのジョー」が「週間少年マガジン」で連載されていたころだから当時の月間少年マガジン?的な雑誌に掲載されたと想像します。
にしてもタイトルが「餓鬼」とは生々しぃ…
主人公は「立太」という少年で「矢吹丈」にそっくりの顔をしていますが、性格はジョーがボクシングをやる前よりも荒んでいるとしか言いようが無い!ここまで酷い子供をよく描けたものだと感心します。
ある村でダムが建設され、家と父母を失った少年「立太」が残された金のために悲運な人生を辿ることになります。何しろ立太の金をめぐり村人から殺されそうになるし、記憶喪失にはなるし、乞食にはなるしで、イイことが何一つ無い人生を送る羽目になります。盗みをはたらいたり、罪の無い人を平気で殺したり、警察も殺したり、ガソリンスタンドを爆破したりで、もの凄い凶悪犯人にまで成り下がるんだけど、一番最後は気の毒で涙が出ちゃった(T_T)
その後の「立太」の村では金を巡っての殺人が村ぐるみで行われていたようで、おぞましかった。
金の汚さとか恐ろしさを「これでもか」と見せ付けられる、「ちばてつや」さんにしては珍しいおぞましい作品と感じました。でも、主人公「立太」が気の毒で哀れです。
餓鬼←何の救いもない気の毒な物語です。
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コメント
はじめまして。いつも拝見しております。
この頃のちばてつや作品は結構好きで、僕も表題の「餓鬼」は大事に保存しています。この他スリのお話を描いた「モサ」とか、矢吹丈よりも荒んだキャラはこの時期の特徴ですかね。「テレビ天使」なんていう、らしくない作品もあるのに。
コミックレビュー、僕も別ジャンルですが初めてみました。
「恥ずかしいけど、ためになる」作品を収集しています。
投稿: Homer | 2005/06/20 10:35
現実的に悲惨な話を描く自然主義系というジャンルがあって、(辰巳ヨシヒロとか政岡としやなど)ちばてつやが接近を試みた作品です。
72年に週刊マガジンで彼の作家半生を
まとめた大きな特集があり、
そこに書いてありました。
「餓鬼」「モサ」は「ぼくらマガジン」じゃなかったかな。
投稿: 砂野 | 2005/06/21 01:45
連載はぼくらマガジンです。少年だった立太が結構唐突に大きくなって(愛犬チョビも大型犬に!)矢吹ジョーそっくりになってしまいましたね。札束に埋もれて寝ると暖かいということを知りました。試せそうにはありませんが…
投稿: たすぽ | 2010/08/17 12:49