童夢/大友克洋

巨匠「大友克洋」がブレイクするきっきけとなった作品で、それまでは自主制作映画のようなけっして売れそうもない一部のマニアだけが喜ぶ作品しか描かなかったのだが、いきなり世間の普通の漫画ファンにアピールするかのような内容にびっくりしたものです。その後の「AKIRA」に引き継がれる緻密な絵や迫力のあるコマがたくさんあります。1983年に発表されています。
「大友克洋」作品を見ると、ひょっとしたら描きたい”絵”を決めてからストーリーをあわせているんじゃないかって感じることがあるけど、この作品は超能力がテーマだしストーリーもシンプルで無理じゃない終わり方をしているから一般にも認められたんだと思う。
巨大な団地を舞台にした超能力を持つ「じいさん」と、途中から引っ越してきた超能力を持つ「女の子」との闘いで、少しホラーっぽい展開もあります。
超能力合戦では空を飛んだり、建物を破壊したりと当時としては規模がでかい展開をみせる。しかも「大友克洋」の緻密な絵で描くものだから、まるで実写のSF映画のような出来となっています。
最後、じいさんがやられる場面はホント映画っぽくてよかった。すっきり終わった潔い作品です。
この作品以降、彼の絵をまねたり、触発された漫画が多数出没するようになりますが、雰囲気だけマネて意味不明となる場合が多いようです。後は続かなくなったり…そんな意味では罪深い作品です。

←多分、この絵を描きたくてストーリー化したんじゃないかと勝手に想像しました。SFとホラーが融合した不気味な雰囲気を漂わせています。この絵だけで単行本を買いたくなる魅力的なコマです。
「じいさん」の描き方ってのも、その後、各方面に影響を与えたように思われます。
童夢←一般ウケした「大友克洋」第一弾!
※「童夢」の少し前に「ファイヤーボール」って作品があったと思います。僕は何かの雑誌で紹介された一部の絵しか見てないんだけど、約20年ぐらい気になっている作品で、やはりSFっぽく魅力的なコマでした。
詳細を知っている方おりましたら、ぜひ一報ください。ず~~とっ気になってますm(__)m
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コメント
こんばんは。
大友克洋の『Fire-ball』ですが、
『彼女の想いで…』(講談社)という短編集に
収録されていますよ。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063131459/
投稿: キューブ | 2005/08/16 23:28