牙王/石川球太・戸川幸夫

「石川球太」さんの犬マンガ最高傑作「牙王」です。1965年-1966年「週間少年マガジン」に連載されました。
絵が動物漫画に合ってるって言うかスゴク雰囲気が良くて、「石川球太」さんがこの時期絶好調だったと想像できます。ストーリーは「戸川幸夫」さんで、最初から最後までスジが通っており、小説のような趣があります。この作品はその後の動物漫画のパターンをつくったかのように感じます。
おおかみとアイヌ犬の混血犬として大雪山に生まれたキバは、成長して大雪山の王者となる。その間には人間に飼われたり、サーカスに売られたり、闘犬をやらされたりと波乱万丈な人生(犬生?)を送るのだが、スジが通っているのは、生まれて間もないころに大雪山に棲むヒグマ片目のゴンに兄弟を殺され、最後の闘いで破る部分だ。なんか、最初からストーリーの大枠が決められていて、ダラダラ続いたり、思いつきで変更した様子がなく、潔い作品でした。
最後に唯一心を許した人間の早苗が片目のゴンに殺されたのは残念でした。そんなあっさり殺さなくても…キバも早苗の墓から離れたがりません…犬の感情を人間っぼくしすぎないし、野性的な無機質なものにもしていないしで、石川球太さんの感性の素晴らしさを堪能できた作品でした。
ホント、昔の漫画って素晴らしいですよね。
牙王←今の漫画とは質が違う。
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