とべ!人類Ⅱ/尾瀬あきら

1984年-1985年「少年ビッグコミック増刊号」に掲載された「尾瀬あきら」さんの「とべ!人類Ⅱ」です。
「とべ!人類」の続編で、約100年後のホモ・サピエンス号内部の様子を描いています。どうしても見たくなり中古で1850円もするのに購入しちゃいました。
「とべ!人類」では中学生8人が地球を脱出し、木星を通過するあたりまで描かれてました。この時点では8人の仲間が4人まで減っておりましたが、その後、子孫が増えて、推定で約100人はいたようです。それで、この生き残りは、ホモ・サピエンス号の目的も忘れられ、思想の違いによりAブロックとBブロックに分かれて暮らしていたが、食料不足などで、殺し合いにまで発展していた。

←最初の主人公「岩崎卓」は100歳を超える老人になってました。
密閉された宇宙船内でも宗教のようなものが出来たり、勢力争いがあったりで、地球を破滅させた人類の醜さとか、逃げる場所のない恐怖が、うまく描かれていました。
でっ、ちょっと疑問なのが最初の作品「とべ!人類」で生き残ったのは、男二人に女二人だったから、その子孫は、ほとんどが兄弟か親戚でしかないはずです。血が濃くなりすぎるのでは?と感じました。
とべ!人類Ⅱでは、最後に女の子が一人だけ生き残るんだけど、この娘が妊娠していたようで、これから先さらに子孫が増え、目的地である「カノウプス」に到達するのに、後100年くらいかかるようですから、近親相姦を繰り返すしかない(^_^;)ことになりますね。
そのあたりは少年誌なんで追及していませんが、今後「とべ!人類Ⅲ」が描かれたら怖いと感じました。
とべ!人類Ⅱ←多少、矛盾を感じるものの、宇宙船内での恐怖感は「萩尾望都」の「11人いる」並の表現力です。
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