希望の伝説/飯森広一

1981年「週間少年チャンピオン」に連載された「飯森広一」さんの「希望の伝説」です。動物漫画の巨匠が描いた近未来のSF作品で、「60億のシラミ」に似たような内容です。この時代の日本は巨大地震により崩壊するというイメージが強くありました。
この時期、大変失礼ですが、作者の「飯森広一」さんは、こういった終末思想やオカルト的なモノに傾倒していたような雰囲気がありますね。
主人公は、聖母マリアのように母親が身に覚えがないにのに妊娠・出産した「希望」と名付けられた少年です。「希望」という名は「パンドラの箱」の最後に残ったモノであり、作品内には他の「パンドラの箱」から出た「運命」や「欲望」、「無情」などが登場します(^_^;)
日本が巨大地震に襲われ、富士山をはじめとする全国の主要な火山が噴火し、日本列島が折れて東日本と西日本に分かれてしまう。主人公らは巨大地震の到来を予測して建造されていた「ノアの箱舟」と名付けられた飛行船に乗り、その災害により日本列島から分離した富士山を含む島に暮らすようになった。
前半は「小松左京」の「日本沈没」のような迫力で一気に引き付けられます。
後半は、成長した「希望」が富士山の島から脱出し東側の日本に渡って、まるで救世主のような感じで超能力を発揮していきます。
この作品は「60億のシラミ」同様、主人公の成長途中で終わっちゃってます。
雰囲気はイイんだけど完結できていないのは残念です。
個人的には「飯森広一」さんは動物漫画の方が感動とか出来るし、やはり向いていたという印象が強いですね。
希望の伝説←当時の世紀末思想が堪能できます
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