盲導犬プロメテウス/飯森広一

1979年「マンガくん」に連載された「飯森広一」さんの「盲導犬プロメテウス」です。盲導犬という当時珍しいテーマを取り上げたあたりは、動物漫画の巨匠と呼ぶに相応しい作品です。
軍用犬でも、警察犬でも、番犬でもない――盲導犬は、人を愛することしかしらない犬なのだから――
こんなハードな文章から、この物語は始まる。
前半は、日本一の犬の訓練士と呼ばれた男が、子犬の「プロメテウス」を一人前の盲導犬に訓練し育て上げる苦労とか、普通の人はほとんど知らない犬の訓練所の実情のような部分、犬と人間との心の交流とかで泣かせて頂きました。
後半は、成長した「プロメテウス」が盲目の学生にあずけられて、犬と人間がお互いに助け合い、成長していく部分でジーンとさせられます。この時代では盲導犬に対する理解が世間にはなかったため、バスに乗れないとか、食堂にも入れないなどの苦労をしています。
盲目の学生「町田隆夫」は「プロメテウス」と出会い人生の目的まで見つけます。盲目の人のために日本地図の立体地図をつくるため旅に出て、旅の途中で物語は終わりですが、物語全体には希望とか信頼、愛のような雰囲気があり、読後は爽快な気分でいられますね。
盲導犬プロメテウス←さすが「飯森広一」!
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