1ポンドの福音/高橋留美子

1987年から「ヤングサンデー」に不定期で掲載されている「高橋留美子」さんのボクシング漫画?ラブコメ?「1ポンドの福音」です。いまだ完結していないようです。
よくあるボクシング漫画の常識からは、かけ離れた根性とか努力が一欠けらもないとんでもない作品ですが、ボクシング漫画じゃないと思えば、かなり面白いラブコメですね。
ボクシングの技術的な理論展開などはほとんどありません。減量で苦しんでいるワリには苦痛が伝わってこないというルーミックワールドに包まれたヨイ作品です。
畑中耕作という、実は才能ある若者が主人公ですが、才能をみせつけたのはプロテストとデビュー戦のみで、その後は減量の失敗により、リングでゲロを吐くとか、試合前に下剤を飲んで失敗とかのパターンでした。
主人公はボクシングが好きなような雰囲気はありますが、欲望にまみれているとでもいうか、我慢が出来ない性格で、会長に隠れては買い食いを続けており、試合のたびに苦労しています。(苦労をかけている?)
さらに禁欲的なスポーツであるはずのボクシングをしていながら、修道女見習いの「シスターアンジェラ」にチョッカイを出すというフトドキ者で、シスターに会いたいがために教会に懺悔に行ったりしてました。
シスターアンジェラも内心は「畑中耕作」を気にしているようで、でも、神に使える身だから…っていう、フニャフニャしたジレッタイ部分で読者を魅了してくれます。
1ポンドの福音←「あしたのジョー」みたいなストイックなボクシング漫画とは、決別ですね。
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