ゴージャス・アイリン/荒木飛呂彦

ゴージャス・アイリン/荒木飛呂彦
1985年-1986年「週間少年ジャンプスペシャル」に掲載された「荒木飛呂彦」さんの「ゴージャス・アイリン」です。この単行本は荒木飛呂彦さんの初期の短編を集めたものですが、もう、この時期から「荒木飛呂彦」さん独自の世界を作り上げています。いけます!かわいい殺し屋の物語です。

「イタリア・シシリーには代だい殺人教育を受けつぐ家系があった 今世紀初め その血族の男がアメリカに渡り一大犯罪組織を作った 彼には息子があり 息子にはひとりだけの子ども―女児―がいた だか その子は幼くして両親を失う 彼女は自分の血統の特性を知り その悪の力を善に向けようと「美しき死神」になったのである
その名は アイリン!」←作品中より抜粋

で、この主人公のアイリンだけど、普段はボーっとしている16才のさえない女の子です。でも、殺し屋なんですよ。
殺人モードに入る時にアイリンは変身します。化粧することで、人格が変わるだけでなく体形もセクシーに変わります。(胸がおっきくなる)
ゴージャスに変身して敵と戦うわけですが、得意技は催眠術です。これで自分にも暗示をかけているという設定でした。

とどめを刺すときの決めゼリフがたまりません。

「わたし…残酷ですわよ」

くぅ~たまらん!オヤジはこんなのに弱いんですよ(~_~;)

二話までしか描かれていないようですが、こりゃ長期連載してもらいたい作品ですね。

ゴージャスアイリン←ゴージャスアイリンの他、魔少年ビーティー、バージニアによろしく、武装ポーカー(デビュー作)が収録されてます。

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ツレがうつになりまして。/細川貂々(ほそかわてんてん)

ツレがうつになりまして。/細川貂々(ほそかわてんてん)
2006年発売「細川貂々(ほそかわてんてん)」さんの「ツレがうつになりまして。」です。純粋な漫画というよりは、漫画形式のエッセイっぽいけど、ちゃんとコマ割してあってセリフもしゃべってるしで、面白かったから紹介します。
夫婦の愛をベースにしたうつ病患者の実態を描いた純愛ストーリーですね。

最近、僕の勤める会社でもうつ病者が多発しており休職したり辞めたりしてますから、非常に興味深く読むことができました。うつ病患者の実態が分かりやすく描かれています。
僕なんかも、うつ病を「怠け病」とか「精神病」と思い込んでいましたが「ツレがうつになりまして。」を読むと、立派な病気だと理解できます。脳内の神経伝達物質セロトニンが減少して起こるらしいです。

スーパーサラリーマンだったツレ(夫)が、ある朝突然「死にたい」と言い出した。それからツレが会社辞めたり、病院に通ったりしながら、元気になりそうになったり、またぶり返したりを、妻の「てんてん」さんが支えるという、まっ、単純なストーリーではありますが、”愛”を感じる作品です。

おまけのように付いていた、ペットのイグアナがメインの「うちのヘンな家族」も、ホノボノしていて気に入りました。

つれがうつになりまして。←うつ病の実態がユーモアたっぷりにわかりやすく描かれています。夫婦愛も感じます(うらやましぃ)

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猿飛佐助/杉浦茂

猿飛佐助/杉浦茂
昭和28年~昭和31年ごろの作品で「杉浦茂」さんの「猿飛佐助」です。あまりにも古いため何に掲載されたのかは不明ですが、まっ、一言でいうと”天才”ですね杉浦茂さんは!この時代に、これほどのギャグセンスを発揮した作家が存在していたことを、つい最近知りました。

杉浦茂さんについて調べてみましたが、もうすでに亡くなっておりまして、なんと、戦前から漫画を描いていたということです。「のらくろ」の田川水泡さんの弟子だったようです。

「猿飛佐助」ですが、あまりのシュールさにぶっ飛びました。忍者だからいろんな忍法をつかうんですが、自動車や飛行機に化けたり、UFOに変身したりします。戦国時代なのに…(~_~;)
これを昭和28年にやってたってのがスゴイですね!

あと、この絵のホノボノ感はクセになりますよ。なんだか、しょうも無いバカバカしい話の展開なんだけど、ツイ続きを見てしまうという、「杉浦茂」さんの多分意識してやってないと思われる、突拍子もないギャグは天性のものと感じました。笑いをとるための計算とかワザとらしさがないですよ。

さらに登場人物のネーミングはスゴ過ぎ!「コロッケ5えんのすけ」「ふうせんガムすけ」「たまのり小僧」「おもしろかおざえもん」「やさいサラダのすけ」、、、たまりません(^.^)/

猿飛佐助/杉浦茂
なんか、日本の漫画って、まだまだ歴史は浅いはずだけど、発掘すればいくらでも才能のある人がいて、いつまでも楽しめます。
猿飛佐助←天才ギャグ漫画

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からくりサーカス/藤田和日郎


からくりサーカス/藤田和日郎
1997年-2006年「週刊少年サンデー」に連載された「藤田和日郎」さんの超大作「からくりサーカス」です。つい最近完結しました。

ながかったぁ~
よかったぁ~
かんどぅ~
まんぞくぅ~

ストーリーは、あまりに複雑で、こんな文章では説明しきれないと言っておきましょう。
過去から現在までの出来事や登場人物の心みたいな部分が複雑に絡み合い、結局最後は、全て辻褄があい、めでたしめでたしです。

まっ簡単にいうと、200年前の兄弟喧嘩がもとで人類が滅亡しそうになったってことです。弟が心を寄せている女性フランシーヌと兄が出来ちゃったって、よくありそうな恋物語なんだけど、嫉妬に狂った弟が暴走します。
結局、兄もフランシーヌも死んでしまいフランシーヌに似せた自動人形(オートマータ)を作たことから物語が発展していきます。
せっかく作った人形なんだけど人形だから感情がないんですよ(T_T)

フランシーヌ人形を笑わすことを目的とした自動人形が多数つくられ、人間を簡単に殺しはじめました。そんでオートマータに村を壊滅されたものがフランシーヌ人形を倒そうとしてカラクリ人形を操ります。このカラクリ人形を操る集団を”しろがね”と呼んでいた。

順番に書いていくと終わりそうもないので、あらすじはこの辺でやめます(^_^;)
でも、このネーミングには感心させられますね。藤田和日郎の独自の世界を構築している重要なパーツの一つになってます。

でっ、この作品の根底にあるものは最初から最後まで一貫しております。僕としては”笑顔”だったのではないかと解釈しています。
最後にヒロインのエレオノールが素晴らしい笑顔を見せた場面では、涙がボロボロ出てきました。このシーンを見たいがために43巻も付き合っていたと感じます。

藤田和日郎さんの作品は、こんなかんじで中年になった僕を泣かせてくれました(T_T)

愛、勇気、希望、信頼、仲間、元気、、、こんな忘れかけていた感情を呼び覚ましてくれます。

からくりサーカス←近年ではめずらしい中年が読める少年漫画ですね。

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俺の空刑事編/本宮ひろし


俺の空刑事編/本宮ひろし
     財閥刑事登場!!

1979年-1980年 創刊されたばかりの「ヤングジャンプ」に連載された「本宮ひろし」さんの「俺の空刑事編」です。
安田財閥の跡取息子「安田一平」の嫁探しの旅を描いた「俺の空」の続編になっており、今度は安田一平が警察学校を卒業していきなり刑事になっちゃいました。

「俺の空」の二番煎じで、まっ、話の展開も同じような感じ(身分をかくし最後に実は金と権力がある安田だ!って展開)ですが、このワンパターンはクセになります。
本宮ひろしの得意なパターンで、虐げられたり、理不尽な扱いを受ける弱者を救うため、金持ちだったり権力をもっているものの許せない行動を、さらに立場が上?のような財閥の跡取息子「安田一平」が金と人脈と行動力で裁きます!
まるで「水戸黄門」のようで痛快ですね。

金の力を豪快に使い、なんと、沼に沈められたコンクリート詰めの死体を探すためにダムをつくるという大工事をしたり、覚せい剤の被害に嘆き、日本に入ってくる覚せい剤を買い占めたりまでしてました。

俺の空刑事編←さすが財閥!!

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やけくそ天使/吾妻ひでお


やけくそ天使/吾妻ひでお
これも分類はエロ漫画っぽいけど、明るくてドロドロしていないお色気ギャグ満載で、読後には爽快な気分になれる作品です。
これなら適度にエッチな気分になれるし、隠れて読む必要のない、世間も許してくれる大衆的なエロですね。

1975年-1980年「プレイコミック」に連載された「吾妻ひでお」さんの旬のころの作品「やけくそ天使」です。
この時代の吾妻ひでおはノリノリです。

阿素湖(あそこ)って名前の、スタイル抜群お姉さま系の淫乱美女が、日常的なエッチをギャグにしている好感が持てるエロ漫画です。「ふたりと5人」をアダルトにした感じで、青年誌だから、ヤルことはちゃんとヤってます。

こんなお姉さまにならヤられてもいいかな?と当時憧れたものです。

やけくそ天使←看護婦のコスチュームがそそられます(^_^;)

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遊戯の森の妖精/ダーティ松本


遊戯の森の妖精/ダーティ松本
またしてもエロ漫画の古典的な作品を紹介します。

1981年発売 エロ漫画帝王「ダーティ松本」さんの官能劇画傑作集「遊戯の森の妖精」です。
変態というよりも鬼畜の世界を描いた禁断の書とでもいいましょうか(^_^;)
よくもまぁ、ここまでの異様な世界を描けるものだと感心してしまいます。

読み直すたびに心が壊れていくような不気味な感覚を覚えます。

連続強姦殺人犯の二人組が森の別荘に現れて鬼畜の限りを尽くすという変態世界でした。
別荘には金持ちの夫婦と妖精のように美しい白雉の娘、それに使用人のばあやがおりましたが、この平和な森をキチガイの森に変貌させてしまいます。

まずは、おかあさんがやられます。おとうさんの見ている前で…
ばあやにも舐めさせたり…
そのばあやをおとうさんに舐めさせたり…
さらに白雉の娘を…
こんどは母娘で同時に…
娘がおとうさんのを咥えて…
娘以外は死んで、死体を食べてはやりまくり…

変態の限りをつくして最後は白雉の娘が犯人を銃で撃ち殺します。

最終ページは雨の森に娘が消えていくっていう文学的な終わり方でした。

なんだかなぁ~、、、どんよりするよなぁ~、、、どう反応していいのやら、、、

エロを堪能する雰囲気でもないし、感動でも悲しいでもないし、、、

最悪の気分を味わえますね(^_^;)

ダーティ松本←この世界では天才!なんだろうなぁ…

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巨人獣/石川球太


巨人獣/石川球太
1970年「少年キング」に連載された「石川球太」さんの名作?迷作?珍作?問題作?話題作?「巨人獣」です。
なぜかダイソーで100円で売ってます(^_^;)多分、今でも買えます。
石川球太さんは動物漫画っていう思い込みがありましたが、こんなSF?ホラー?怪獣?分類不明の摩訶不思議な作品を描いていたようです。何を血迷っていたのか…

ある日突然、何の前触れもなく何のとりえも無い、ごく普通の人間「トド・ウタマロ」が四畳半のボロボロアパートで寝ていたら(二日酔いで会社休んでいた)どんな理由かの説明もなく、いきなり身体が巨大化しはじめた。

最初は10mくらいだったのが、さらに成長し、体長約50m 体重は推定1600t となり、「なんでオレなんかうまれてきたんだ~」なんて、嘆きはじめます。

最初、他の人間たちは同情していたんだけど、そのうちワリとリアルな展開になります。
人間なんだから飯は食うし、オシッコもする。当然○ン○もするわけで、そこまで石川球太さんは描いちゃってます。
飯は26000人分食べるし、当然出すものも、それくらい…
巨人獣は悪臭を放つようになり、迷惑をかけて非難され、自分でも嘆き始めます。
ゴジラのように自衛隊に攻撃されたりしてました。

でっ、海に入って自殺しようとしたんだけど、死にきれず海岸に漂着。
でっ、更なる展開で、今度は別の巨人獣(女)が現れたことを知り、救出に向かいます。
女巨人獣が妊娠までしていて、タンカーで南の島に連れて行くことになるのだが、、、、

残念ながらダイソーの100円本はここまででした、、、多分、続きは販売されないと思います(T_T)

当時だったら斬新な意欲作として話題になったかもしれません。

しかし!

現代では、どうだろうなぁ~(^_^;) 別に石川球太さんをバカにするつもりはありませんが、はっきりいってB級のホラー映画のように笑いをとれる作品になっちゃってます。

巨人獣←ゴジラがウ○コしたら、どうなった?って考えました。

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ガクエン遊び人/新田たつお


ガクエン遊び人/新田たつお
1976年「週刊少年マガジン」に連載された「新田たつお」さんの「ガクエン遊び人」です。
新田たつおさんのデビュー間もない頃の作品ですが、スデに”らしさ”が蔓延しています。新田たつお特有のヘンな笑い、ブラックさ、独特なキャラ、主人公は中年のハゲ親父っていう不気味な少年漫画です。

舞台は菊千代中学校、花野先生という中年のハゲ親父がメインで物語が進行していました。
当時の校内暴力とか登校拒否とかを笑いにしてのハチャメチャギャグです。

最初は花野先生が主人公で青年誌のような雰囲気だったけど、「助清光圀」という超巨大で知能が最悪の生徒が出現してからは、助清を絡めての異様な学園漫画と化していました。(助清はウガーとかガォーとしか言わない(ーー;))
そのうち、校長が悪さして金儲けしようとしたりと、現在の「新田たつお」を彷彿させるブラックな笑いがありで、少年誌に連載するには、もったいない作品と感じました。

ガクエン遊び人←今でも十分笑えます(^0_0^)

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堕天使たちの狂宴/ダーティ松本


堕天使たちの狂宴/ダーティ松本
1982年発売 エロ漫画の帝王「ダーティ松本」さんの「堕天使たちの狂宴」です。
かなりの変態世界です(^_^;)
もぅ犯罪の領域ですねm(__)m
この非日常的であって、でもありそうで、本当にやったら犯罪者って世界を本気で深く描ききっている「ダーティ松本」はエライ!

「ダーティ松本」の中編の漫画のパターンとして、まずは美人をイロイロ理由付けして拉致するところから始まります。「堕天使たちの狂宴」では、万引きを発見された女子高生が警察にチクられないように男友達にレイプさせるって展開でした。これから何の罪もない美人は破滅への道を歩んでいきます。

レイプされたあとはトルコに売られる予定だったけど、すぐ売ったんじゃもったいないということで、、、調教が始まります(ーー;)
でっ、姉を呼び出すように強要され、姉妹そろって、、、、調教です。

さらに姉の娘まで、、、、、、調教です。

内容は、すごい犯罪行為の連続で、「ダーティ松本」の本だけは他人(肉親ならもっと恥かしい)に発見されたら”おまえ変態か?おまえ犯罪者予備軍か?”って疑われるほどのインパクトがあります。
多分、隠れダーティ松本ファンって、いっぱいいると思うんだけど、見つかったら最後「村八部」に追い込まれる危険があるほどの変態世界です。

堕天使たちの狂宴/ダーティ松本
←(最後ほうの1コマ)
それで、「ダーティ松本」がスゴイのは、たんなるエロシーンを羅列するだけのエロ漫画じゃないってことで、ストーリーも最初は変態なドロドロのSMで読者をクギヅケにしておきながら、最後では悪党を姉の娘が殺してしまうんですよ。○○ポを噛み切って、、、さらに調教中の母親とおばさんまで焼き殺してます。

最後のページでは星空を見上げるシーンがあり、、、、

なんか見おわってからヘンな罪悪感、嫌悪感みたいなものにとりつかれます。この感覚は「日野日出志」の恐怖漫画を見た後にヨク似ています。

ダーティ松本←本物の本気の変態世界です。みない方がイイかも…

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